このブログの最初のネタとして、構築する際に普段触らない ruby の環境構築をしたので、その記録を残しておこうと思う。

rbenv は、複数バージョンの ruby 環境を管理するためのソフトウェアである。今回は、WSL 2 で構築した Ubuntu 24.04 に rbenv 1.3.2 をインストールする。

公式の APT リポジトリから入れられる rbenv は out-of-date なため、GitHub リポジトリのものを用いることが推奨されている。はじめに、以下の手順を実行する。

  1. rbenv リポジトリを ~/.rbenv にクローンし、タグ v1.3.2 をチェックアウトする。
  2. ~/.rbenv/bin/rbenv init を実行する。

上記の手順 2 を実行すると、当該コマンドを実行したシェルの設定ファイルが上書きされ、以降、当該シェルを実行するたびに rbenv に関する初期化処理が実行されるようになる。詳細は rbenv の /libexec/rbenv-init を参照されたい。

加えて、rbenv install による ruby のインストールを実行するには、プラグイン ruby-build のインストールが必要である。ここでは ruby-build 20251008 をインストールする。インストールでは、以下の手順を実行する。

  1. ruby-build リポジトリを ~/.rbenv/plugins/ruby-build にクローンし、タグ v20251008 をチェックアウトする。
  2. 以下のコマンドを実行し、ruby のビルドに必要なパッケージをインストールする。
sudo apt install \
    build-essential \
    autoconf \
    libssl-dev \
    libyaml-dev \
    zlib1g-dev \
    libffi-dev \
    libgmp-dev \
    rustc

以上を終えると、rbenv install により指定したバージョンの ruby のインストールが可能となる。